漁港の紹介


海の幸が豊富な勝浦では、特に鮮度の良い高品質の初カツオの供給基地として、 全国有数の水揚げを誇っています。水揚されたカツオは、「勝浦のカツオ」としてブランド化しており、高値で取引きされています。この他にも新鮮で豊富な水産物に恵まれております。


「目に青葉 山ほととぎす 初鰹」とうたわれる初鰹は 初春の頃、フィリピン近海から黒潮にのって台湾〜鹿児島沖 まで北上してきます。そして青葉の頃に、千葉県沖に達した 鰹が勝浦港へ水揚されます。漁法には主に「一本釣り」 「引き網」等があり、水揚げされるのは宮崎県、高知県、 三重県、静岡県所属の一本釣り船が主体となっています。 江戸時代には、初物を食べる事が粋とされた江戸っ子が 女房を質に入れてでも食べたい高価な魚として珍重されて いました。栄養分としては鉄分が多く、EPA(エイコサペンタエン酸) やDHA(ドコサヘキサエン酸)も多く含まれる魚として注目されています。

結婚式の披露宴では、すっかりおなじみのイセエビ。その姿が立派で 勇ましいことや、腰の曲がった老人を連想させることなどから、縁起物や 長寿のシンボルとして、おめでたい儀式には欠かせない存在です。 イセエビは夜行性の為、昼間は岩礁や防波堤の亀裂や穴、 テトラポットや石のすき間に入っており、夜間にエサを探しに活動します。 そうした習性を利用し「さし網」と呼ばれる網を夕方に海底に仕掛け、 翌日早朝に網を掲げて漁獲します。名前の由来は三重県の伊勢から 京へ送られた為だとか、磯に住むエビ「いそエビ」がイセエビに変わった などと言われています。また、体表には小さなトゲがたくさんあり、素手で さわるのが危険なところから英語では「スパイニーロブスター」、つまり 「トゲのあるエビ」と呼ばれています。

勝浦市内の磯根は、複雑な岩礁と豊富な海草が繁茂し、アワビ・ サザエの育成地として最適です。アワビは市内全ての市場に水揚げ されますが、9月半ばより翌年3月まで禁漁となり、水温の上がる5月から 海士による素潜り漁法で漁獲されます。また、7月〜8月に旬を 迎えますが、台風シーズンとも重なる為、凪の日が少なく出漁日数が減り、 漁獲高も少なくなってしまいます。サザエは、6月、7月を除いた10ヶ月間 漁獲され、国内産サザエの中でも歯応え・風味とも良く、高い評価 を受けています。また、値段も手頃な為、勝浦のお土産としても 有名です。

12月〜3月頃、三陸沖からサンマを追って勝浦沖に回遊して 来るため、この時期に勝浦沖で漁獲される真カジキは脂のりもよく、 加えて身の美しさから、マグロよりも美味と賞されるほどです。 盛漁期を迎えた勝浦・川津の各市場には、多い日では 百尾以上も並ぶことがあり、高級生鮮魚として取引されています。

勝浦湾西側の磯根は、海草の育成場所としては特に優良で、 ミネラル豊富に育ったヒジキは、3月〜4月に刈り取られ、健康食品 として重宝されています。また、漁民全員が自然からの恵みとしても 大切にしています。そして、黒潮に揉まれ育ったワカメは、 浜行川周辺で初春に収穫されるものが特に良質とされ、 水揚後すぐに地元漁業直営の加工場での浜ゆで・塩揉み にされるため、歯応え・風味ともに評判がよく、毎年注文に 間に合わないほどの人気があります。

漁期は周年で、6月〜9月に旬を迎え、夏季に漁獲される ものが特に良質とされています。肉厚で肝に脂がのっており、 お刺身はもとより一夜干しや、塩辛にしても美味しく、最近では 鮮度良く各地へ出荷するため、活魚としても扱われています。

  鮮紅色の魚体に金色の光輝く大きな眼が特徴で、 水深200〜600mの岩礁地帯に生息する事から「深海の貴婦人」 と呼ばれています。旬は冬場で脂がよくのった、ショッキングピンクの 独特な色の身は、お刺身や皮をつけたまま湯引きする皮霜づくり、 煮付け、塩焼き、ちり鍋、味噌漬け、干物、煮こごりなど バラエティーにとんだ料理に使われます。また金目鯛に 含まれるビタミンB2とEは美肌・美髪効果があり、 ダイエット時に必須なミネラル類もたっぷり。さらに 煮こごりができるほどのゼラチン質なので、お肌がツヤツヤに なり女性におすすめの魚です。



HOME勝浦の魚介類